虫垂炎
● 概念 虫垂の管腔の閉塞に併発する急性膿性炎症 壊死、穿孔、限局性膿瘍へ進行することがある ● 原因 虫垂管腔が寄生虫、植物の種子、糞石などによって閉塞されたときに結構障害を 起こして感染がおこるとされている。 大腸菌、腸球菌、レンサ球菌が起因筋であることが多い。 ● 症状 ①自覚症状 腹痛、悪心、嘔吐、発熱をみる 腹痛は初め心窩部に生じ、しだいに右下腹部へ移行して限局してくる ②他覚症状 腹壁の筋性防御 その他 A:ロブジング徴候:左側腸骨窩を強く圧迫すると、右側腸骨窩に痛みあり B:ブルンベルグ徴候:右側腸骨窩を強く圧迫しておいて急に手を離すと痛みが発する。 C:ローゼンシュタイン徴候:左側臥位をとらせると仰臥位より回盲部の圧痛が強くなる。 ● 検査 血液検査:白血球が増加 ● 治療 軽症の場合は抗菌薬投与 一般には早期に虫垂切除術を行うのが望ましい 膿瘍、腹膜炎を併発した場合は膿汁ドレナージを行う