環軸関節回旋位固定
● 概要 幼小児期に、比較的軽微な外傷により環軸椎の回旋位亜脱臼が生じて、 ロッキングした状態が持続する病態 ● 症状 cock robin position と呼ばれる特有の斜頚位をとる ● 診断 CTが病態把握に有用 ● 治療 ...
筋性斜頚
● 概念 胸鎖乳突筋の筋繊維が瘢痕、繊維化して短縮するために顔を傾けている状態 斜頚の中では最も頻度が多い 生下時に胸鎖乳突筋内に硬結を触知し反対側への側屈と、同側への回旋が制限される 骨盤位分娩に頻度が高く、分娩時の外傷(臀位出産)が原因と考えられ...
頚椎後靱帯骨化症(OPLL)
● 概念 脊柱管の前方で椎体、椎間板の後壁を縦に連結する後縦靭帯が骨化した状態 骨化巣が厚くなり、脊柱管内での占拠容積が大きくなるとせ傷を圧迫して 脊髄症の原因となる 胸腰椎にも発生するが、頸椎に多発する ...
頚椎ねんざ(むちうち損傷/外傷性頸部症候群)
頚椎ねんざ(むちうち損傷/外傷性頸部症候群)(頚部の損傷) ● 概念 骨、関節損傷を伴わない頚椎の軟部損傷 一般的には、交通外傷、とくに”むちうち損傷”と呼ばれる機序により発生した 病態と同義に使われうことが多い ...
頚椎症性脊髄症(頚椎椎間板ヘルニア)
● 概念 頚椎の運動単位の破綻により疼痛、可動域制限が生じた変形性頚椎症の状態 これにより脊髄の障害が引き起こされれば、頚椎性脊髄症と呼ぶ 頚椎症性神経根症と合併していることもある ● 症状 椎体後縁の骨棘形成や椎間関節の肥厚、骨棘形成、黄色靭帯...
頚椎性神経根症
頚椎性神経根症(頚部の損傷) ● 概念 頚椎の運動単位の破綻により疼痛、可動域制限が生じた変形性頚椎症の状態 これにより神経根の障害が引き起こされれば、頸椎症性神経根症と呼ぶ 頚椎症性脊髄症と合併していることもある ● 症状 ...
脊髄損傷
● 概念 脊髄が損傷されると、損傷された脊髄髄節の支配領域以下の運動、 感覚麻痺と膀胱直腸が生じる 原因としては、脊髄の脱臼、骨折などが多いが、骨傷を伴わない場合もある 男:女=4:1 近年、脊柱管狭窄を有する高齢者が、比較的外傷で、脊椎の...
脊髄腫瘍
● 概念 脊髄、神経根、硬膜、硬膜外組織からはっせいした脊柱管内の腫瘍 他の原発巣から脊柱管内に転移した転移性腫瘍を含めることもある 原発性の腫瘍としては、 神経鞘腫、神経線維腫、髄膜腫、上衣腫、星状細胞腫、悪性神経鞘腫、 ...
進行性筋ジストロフィー
● 概念 進行性に全身の筋の変性をきたす遺伝性疾患 重症型のデュシェンヌ型は代表的なもので伴性劣性遺伝であり、男性にのみ発症 ● 症状 3歳ぐらいで発症し転倒しやすいことで発見され、 呼吸量減少などのため20歳ぐらいまでに死亡 ...
神経性筋委縮症
● 概念 男性に多い ● 症状 眠れないほどの方周囲の激痛が1日~2週間続いた後、運動麻痺と筋委縮を生ずる ● 治療 予後は良好で90%以上が自然治癒する