筋性斜頚
● 概念 胸鎖乳突筋の筋繊維が瘢痕、繊維化して短縮するために顔を傾けている状態 斜頚の中では最も頻度が多い 生下時に胸鎖乳突筋内に硬結を触知し反対側への側屈と、同側への回旋が制限される 骨盤位分娩に頻度が高く、分娩時の外傷(臀位出産)が原因と考えられている ● 症状 頚部が一側に側屈し、対側(健側)に回旋 斜頚位が続くと頭蓋、顔面の非対称が顕著となることがある ● 診断 生下時に、向きぐせで気づかれる 胸鎖乳突筋内に腫瘤を触知する ● 治療 多くは自然に消退し、斜頚位も改善する 一部は硬結部が線維化し変形が固定してしまう 3歳くらいまで待機して改善しない場合は手術(胸鎖乳突筋切腱術)により矯正する 胸鎖乳突筋へのマッサージは効果なし