フライバーグ病(第2ケーラー病)
● 概念 第2中足骨骨頭の骨破壊変化による中足骨痛 原因は明らかではないが、骨頭内の血行不全、または ストレスによる骨頭内骨折による壊死とされている ● 症状 13歳前後の女子に好発 第2、3中足骨骨頭に多く、両側性発症が多い ...
ケーラー病(第1ケーラー病)
● 概念 足の舟状骨の無腐性壊死 フライバーグ(第2ケーラー病)と区別するために、第1ケーラー病と呼ばれる 好発年齢は3~7歳で予後は良好 男児に多い ● 症状 ①立位・歩行時の足舟状骨部痛による痛みを避けるため、足の外側を接地する ...
月状骨軟化症(キーンベック病)
● 概念 手関節の使い過ぎまたは繰り返しの外傷による血行障害 月状骨の軟化と圧潰が原因であるとされる 発症時期年齢は10~50歳で、20歳代に多い ● 症状 手関節の自発痛・運動制限・握力の低下、および手関節背側の腫脹・圧痛 ● 診断 ...
踵骨骨端症(セーバー病)
● 概念 踵骨隆起部のアキレスけんの牽引による骨端炎または無腐性壊死 好発年齢は7~10歳の活発な男子あるいは太った男子に多い ● 症状 踵骨骨端部の運動痛・圧痛が主で、疼痛を避けるため 「つま先歩き」跛行をすることもある ● 診断 ...
ブラント病
● 概念 成長期の脛骨近位骨端部内側の骨化障害であるが、原因は不明 ● 症状 脛骨の内彎が主症状 3歳以下発症の幼児型では両側性 4歳以上発症の遅発型では片側性が多い ● 診断 ①「うちわ歩行」などの歩行異常、転倒などが多い ...
オズグッド・シュラッター病
● 概念 成長期の膝伸展機構の使い過ぎが原因の、反復性の牽引力による 脛骨粗面部の裂離損傷が主因 ● 症状 発症ピークは13歳頃の男児に多く、脛骨結節の骨性膨隆、運動痛、圧痛であるが、 重症度により異なる ● 診断 ...
ペルテス病
● 概念 成長期の大腿骨骨頭の阻血性壊死であり、外傷・内分泌・炎症などが考えられるが 病因はいまだ不明 予後は発症時年齢により異なる 5~6歳未満では良好で、9歳以上では不良、女児は男児に比して不良 ● 症状 跛行と疼痛が主症状 ...
下垂体性小人症
● 概念 下垂体前葉から分泌される成長ホルモンの分泌不全が小児期、 それもその初期から発生したために生ずる極度の身長発育障害を主徴とする疾患 二次性徴がいつまでも出現せず、思春期に起こるべき身長発育スパートが起こらず、 ...
巨人症
● 概念 下垂体前葉から分泌される成長ホルモンが骨端線閉鎖後以前に過剰分泌 されることによって生じる 成長ホルモンの過剰分泌が骨端線閉鎖以後に起こると末端肥大症になる ● 症状 急激で異常な身長の伸びとそれに伴う体重の増加がみられ、末端肥大を伴う...
くる病
● 概念 ビタミンDの欠乏または活性化障害によるカルシウムとリンの吸収障害、 腎でのリン再吸収障害により、軟骨・骨基質への石灰化障害をきたし、 膠原繊維(コラーゲン)からなる骨基質すなわち類骨の増加が生じる ...