血友病性関節症
● 概念 血友病は伴性劣性遺伝(患者は全て男性)で、生まれつき血液凝固因子が 欠乏している疾患で、凝固因子が正常の1%以下の重症、あるいは1~5% の中程度では、幼少時から関節内出血を繰り返し、これが滑膜増殖を引き起こして ...
偽性痛風・石灰沈着性滑液胞炎・石灰沈着性腱炎
● 概念 (1)偽性痛風 関節液中のピロリン酸カルシウム結晶によってひきおこされる急性関節炎 家族発生例を除けば高齢者に多い 日本では女性に多い 無症状でX線像で関節内に石灰化が見られる場合は、軟骨石灰化症とよぶ (偽性痛風の前段階) ...
痛風
● 概念 プリン体の代謝最終産物である尿酸の生成過剰、あるいは 腎からの排泄低下によって高尿酸血症が生じ、急性関節炎、痛風結節、 尿路結石、腎障害などの多彩な症状を引き起こす 30歳代から50歳代の成人男性に多発 遺伝的素因が関与している ...
良性軟部腫瘍
(1)脂肪腫 もっとも頻度の高い腫瘍、正常な脂肪組織からなる柔らかい腫瘤を形成 体幹や頚部、大腿の皮下に好発 MRIでは皮下脂肪とまったく同様な信号強度で描出されるので診断は比較的容易 小さいものは放置するが、整容上の問題があるものや、疼痛や神経など...
悪性軟部腫瘍
* 発生頻度別 悪性繊維性組織球腫 > 脂肪肉腫 > 横紋筋肉腫 >平滑筋肉腫 * 臨床症状のみから腫瘍の良悪性を判断することは困難 腫瘍の大きさ、疼痛の有無、深さ、固さなどの所見のみで安易に腫瘍の良悪性を 推測することは不適切 ...
良性骨腫瘍(繊維性骨異形成)
● 概要 腫瘍類似疾患であり、骨形成障害と考えられる 青少年の長管骨骨幹部や、肋骨に好発 ● 症状 * オルブライト症候群(多発性):皮膚色素斑+性的早熟 * 頭蓋骨病変:眼球突出、神経症状 ● 検査・診断 ...