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痛風

● 概念   プリン体の代謝最終産物である尿酸の生成過剰、あるいは   腎からの排泄低下によって高尿酸血症が生じ、急性関節炎、痛風結節、   尿路結石、腎障害などの多彩な症状を引き起こす   30歳代から50歳代の成人男性に多発   遺伝的素因が関与している   発生年齢が低いほど肥満度が高く、過食、運動不足などの環境要因にも濃厚に作用 ● 症状   痛風発作は、尿酸の結晶が引き起こす急性関節炎、または腱鞘滑膜炎   好発部位は母趾MP関節、足関節、足背、アキレス腱部などで、突然起こる激烈な痛み   幹部は発赤、腫脹を伴い、著明な圧痛   外傷・飲酒・薬剤、不眠、激しい運動、手術などのストレスは発作を誘発   痛風発作のない時期に、尿酸値が高い状態が続くと、耳介や手指・足趾の関節周囲、    アキレス腱周囲などに皮下結節が出現(痛風結節) ● 診断   定期的急性発作があり、高尿酸血症(7.0mg/dl以上)が証明されれば   関節液や痛風結節から尿酸血症が証明されれば   化膿性炎症との鑑別が必要   痛風でもCRP高値、白血球増多や赤沈の亢進がみられる   X線像で骨のびらんや小円形の抜き打ち像が出現 ● 治療   急性発作時には、インドメタシンやジクロフェナックなどの効果の高いNSAIDを   比較的短時間(3時間くらいの間隔)で投与   コルヒチンは前駆症状の時期には効果があるが、発作が始まった後では効果が少ない   水を1日2ℓ以上飲むこと

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