悪性骨腫瘍(癌骨移転)
● 概要 高齢者に多く、癌骨移転が初期症状として見出されることもあるので注意 原発巣:男性は肺癌、前立腺癌 女性は乳癌が多く、 その他腎癌や甲状腺癌も念頭に入れる ● 症状 脊椎、骨盤、肋骨、肩甲骨に好発し、骨の疼痛や病的骨折、脊椎...
悪性骨腫瘍(骨髄腫)
● 概要 未分化形質細胞が骨内に多発性、腫瘍性に増殖する 50歳以上の高齢者に多い ● 症状 骨の萎縮や破壊による疼痛や病的骨折、 脊椎の圧潰による腰背部痛がみられる 骨髄機能低下による貧血症状、全身倦怠感、易感染性、体重減少などの全身症状 ...
悪性骨腫瘍(ユーイング肉腫)
● 概要 主に小児や青少年(幼児~10歳代)の長管骨骨幹部~骨幹端部、骨盤に好発 ● 症状 疼痛に加えて腫脹、熱感、発熱、赤沈、CRP、白血球数上昇などの炎症症状も伴う 骨髄炎との鑑別が必要 ● 検査・診断 ...
悪性骨腫瘍(軟骨肉腫)
● 概要 原発性悪性骨腫瘍で2番目に多い 原発性のものと、骨軟骨腫、肉軟骨種から発生した二次性のものとがある 他の原発性骨腫瘍と比して、好発年齢がやや高齢(40~60歳代)である ● 検査・診断 X線象:骨破壊、溶骨像に、さまざまな程度の石灰化巣...
悪性骨腫瘍(骨肉腫)
● 概要 原発性悪性骨腫瘍で最も多い 青少年(10歳代)に好発 長管骨骨幹部(大腿部遠位部、脛骨近位部、上腕骨近位部)に好発 ● 症状 持続または進行する疼痛・運動痛、腫脹、熱感 ● 検査・診断 ...
化膿性関節炎
● 概要 関節内の化膿菌による感染・炎症で、黄色ブドウ球菌によることが最も多い 新生児・乳児は血行性感染が多いが、 関節内注射や周囲組織感染からの波及などからも生じる ● 症状 関節の疼痛(運動時痛のみでなく安静時痛もある)、 ...
骨関節結核
● 概念 近年再興感染症として注目 身体の他の部位(肺など)の感染巣から、二次性・血行性に感染・発症する場合多い 脊椎カリエスが最も多く、股関節・膝関節がこれに次ぐ ● 症状 原発巣の症状に欠ける不顕性感染のこともある ...
慢性骨髄炎
● 概要 急性化膿性骨髄炎が慢性化したものが主 壊死性組織である腐骨とそれを取り囲む骨柩形成と、 感染性肉芽と瘻孔形成により慢性化をきたしたもの ● 症状 外傷性骨髄炎などにより、骨欠損が生じて異常可動性が生じ、 ...
腎・尿路結石
● 概要 尿中に排出された成分が凝固物を形成したもので、 部位によって腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分けられる 高齢者よりも若い男性に多い ● 症状 側腹部~下腹部の疝痛、悪心嘔吐、血尿(ときに無尿など) 発熱はない ● 備考 ...
急性化膿性骨髄炎
● 概要 化膿菌による骨組織の急性の感染・炎症 黄色ブドウ球菌によることが最も多い 小児の骨幹端に好発 ● 症状 先行感染の存在はきわめて重要 全身または局所に、発熱、悪寒、全身倦怠感、熱感、発赤、腫脹、 ...