骨関節結核
● 概念 近年再興感染症として注目 身体の他の部位(肺など)の感染巣から、二次性・血行性に感染・発症する場合多い 脊椎カリエスが最も多く、股関節・膝関節がこれに次ぐ ● 症状 原発巣の症状に欠ける不顕性感染のこともある 微熱、局所の疼痛は軽いことも 熱感、発赤、腫脹などの炎症所見が乏しいまま排膿・瘻孔形成をきたすことも (冷腫瘍) ● 検査・診断 血液検査:赤沈の亢進、CRP陽性、ツベルクリン反応陽性 X線像:初期はびまん性の骨委縮像のみ、次第に骨破壊が進展 細菌学的検査:通常の細菌培養検査では検出できず * 臨床的に結核を疑い、高酸菌特有の検査を行うことが最も重要 ● 治療 病巣の郭清を行い、約1年間の抗結核薬による十分な化学療法