若年性一側性上肢筋委縮症(平山病)
● 概念 20歳前後の男性に多い 原因は不明であるが脊髄の前角の細胞の減少、変性がみられる 進行は数年で停止する 頚部の前屈で中心部の圧迫が原因という説がある ● 症状 一側上肢に進行性に筋委縮と脱力を生ずるが、 ...
神経性進行性筋委縮症(シャルコー・マリー・トゥース病)
● 概念 5~15歳で発症し男性に多い 常染色体優性または劣性遺伝 ● 症状 腓骨神経の変性が生じ、下垂足、鶏歩跛行を呈する 知覚も低下する 末期には脊髄が侵され、脊椎変形がみられる ● 治療 下肢装具を装着する ...
筋委縮性側索硬化症
● 概念 脊髄の側索(錐体路)や前角細胞および脳幹細胞の変性をきたす 20歳代で発症し進行が早く、2~3年で死亡することもある ● 症状 反射が亢進した四肢の筋肉の麻痺、萎縮をきたす 知覚障害や外眼筋麻痺、膀胱直腸障害はない ...
脊髄癆
● 概念 性病 スピロヘータの感染 梅毒感染後10~15年で発症 ● 症状 知覚の脊髄後根および深部知覚、位置核の通路後索が侵される 腱反射の消失、閉眼で立てない(ロンベルグ徴候) 電撃性の神経痛様疼痛、痛覚脱出をきたす ...
脊髄空洞
● 概念 脊髄灰白質の中心部が強く変化し脊髄中心管が拡大する 下部頚髄から上部胸髄にかけて膨大する 20~30歳代で発症 ● 症状 温痛覚の脱出がみられ、深部覚、二点識別覚がのこる解離性知覚麻痺が特徴 痛覚の消失のため神経病性関節症を合併する...
脊髄性小児麻痺(ポリオ、ハイネ・メジン病)
● 概念 ポリオウィルスの感染により発病し、蚊が媒介する ● 症状 発熱し風邪様症状のあとに、脊髄前角細胞が侵され筋の弛緩性麻痺、萎縮を生じ 腱の反射は消失する 近く脱出はない ● 治療 ...
脳性麻痺
● 概念 出産時の脳の損傷で、進行はせず改善するが、永続麻痺を残す 病院は出産時の仮死分娩が最も多い 親と血液型が合わないため発生する新生児の核黄疸によるものは約10% ● 症状 病型として痙直型、アテト―ゼ型、失調型、強直型とがある ...
分娩麻痺
● 概念 分娩時、産道の狭窄部での肩や頭部の通過障害により、腕神経叢に働く牽引力によって 発生する腕神経叢麻痺 骨盤位分娩や巨大児に発生することが多い ● 症状 運動神経が再生しても再生時複数の筋を支配してしまうと、複数の筋が同時に収縮 ...
腕神経叢損傷
● 概念 交通外傷、特にオートバイ事故により発生することが多い 大部分が牽引や圧迫外力による閉鎖性損傷で、神経は伝導性を失ったり、 断裂した状態となり、上肢の麻痺を生じる ● 症状 麻痺型により症状が異なる C5・C6・C7根の損傷は上位型...
足根管症候群
● 概念 脛骨内果後下方と踵骨と屈筋支帯によって形成される足根管部で生じる 脛骨神経の絞扼性神経障害 原因はガングリオンによるものが多い ● 症状 足底の疼痛・しびれ・知覚障害 ● 診断 足根管部にチネル徴候を認める ● 診断 ...