巨人症
● 概念 下垂体前葉から分泌される成長ホルモンが骨端線閉鎖後以前に過剰分泌 されることによって生じる 成長ホルモンの過剰分泌が骨端線閉鎖以後に起こると末端肥大症になる ● 症状 急激で異常な身長の伸びとそれに伴う体重の増加がみられ、末端肥大を伴う 下垂体腫瘍の圧迫症状として頭痛、視力低下などが起こる 性機能は亢進することもあるが低下することが多く、 女性では無月経がみられる X線像では 頭蓋X線側面像トルコ鞍の風船状の拡大ballooningがみられる 指・趾の末節骨のふさ状の肥大tuftingが特徴的 足部X線側面像での踵軟部組織肥厚度heel pad thicknessは成人患者では22mm 以上の厚さになる ● 治療 下垂体腺腫からの成長ホルモンの過剰分泌を完全に停止させるか、 できるだけ減少させる必要がある 外科的治療、放射線療法、薬物療法などが単独あるいは併用で行われる