頚椎ねんざ(むちうち損傷/外傷性頸部症候群)
頚椎ねんざ(むちうち損傷/外傷性頸部症候群)(頚部の損傷) ● 概念 骨、関節損傷を伴わない頚椎の軟部損傷 一般的には、交通外傷、とくに”むちうち損傷”と呼ばれる機序により発生した 病態と同義に使われうことが多い 追突事故、正面衝突などで頚椎の過伸展、過屈曲が瞬時に強制され、 あたかも、むちがしなるような受傷機転から”むちうち損傷”と呼ばれる ● 症状 頚部の痛み、可動域制限を認める 頭痛、めまい、耳鳴り、眠気などのバレ・リュウ症候群は椎骨動脈の攣縮が原因とされる、 ● 診断 X線像で骨折、脱臼のないことを確認する 症状が遷延する場合は、MRIにより椎間板や棘間靭帯などの損傷の有無を確認する ● 治療 急性期には頚椎装具(ソミー装具)による頸部の安静、消炎鎮痛剤の投与を行う 慢性期には温熱療法、運動療法などを行う