変形性関節症
● 概念 関節軟骨の退行変性を基盤とする 中年以降の肥満女性に多い ● 症状 運動(開始)時痛、関節液貯留、朝のこわばり、 関節裂隙の圧痛、内反膝(O脚)、可動域制限など *寒冷・湿潤期に症状が悪化 ● 備考 検査:X線で骨棘、関節裂隙の狭小化、骨硬化像など 治療:安静、杖の使用、肥満防止・減量、大腿四頭筋の強化訓練 消炎鎮痛剤、関節可動域訓練、関節内注射、手術など *手術:脛骨高位骨切り術、人工関節置換術、関節鏡手術など ● その他 関節液は清澄 股関節、膝関節など関節に荷重がかかりやすい個所に多い 手指関節にも生じる DIP関節 > 母指CM関節 > PIP関節 の順に多い 人工関節置換術をすぐ考える患者さんがいるが、 日常生活に支障がきたすぐらいの痛みで耐えられない状態の人は 人工関節置換術を検討することも必要だと思われるが、 動作時に痛みがでる状態で手術に踏み切るのは早急だと思います。 人工関節にすると痛みが軽減しますが、その一方で曲げることができなくなったり など別の支障が生じる可能性があるからです。