血清反応陰性脊椎関節症
● 概念 ライター症候群(反応性関節炎)、乾癬性関節炎、腸炎性関節炎(潰瘍性大腸炎 やクローン病などの炎症性腸疾患に伴う)は、強直性脊椎炎と同じように 血清リウマトイド因子が陰性で、仙腸関節炎、脊椎炎、多発関節炎を発現し、 HLA-B27との関連も深いことから血清反応陰性脊椎関節炎と総称される ● 症状 強直性脊椎炎と同様であるが、疾患により少しずつ異なる ライター症候群は、 非対称性の関節炎、非淋菌性尿道炎、結膜炎の三徴を示す疾患であり、 仙腸関節炎も非対称性 乾癬症と多発性関節炎の合併した乾癬性関節炎では、 関節リウマチのような小関節に多発関節炎を起こす例から、 強直性脊椎炎と同様の脊椎・仙腸関節炎が主体の病例まで、多彩な症状を示す 腸炎性関節炎では、膝関節・足関節などに非対称性の少数関節炎を示すことが多い ● 診断 ヨーロッパの研究グループから、血清反応陰性脊椎関節症の診断基準が提唱 ● 治療 ASと同様に、NSAIDを中心とした薬物療法がおこなわれるが、RAと同様の症状を示す例では RAと同じような治療が行われる