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神経障害性(神経病性)関節症(シャルコー関節)

● 概念   脊髄や末梢神経の疾患に伴って痛覚、深部知覚が障害されるため、   進行性の関節破壊を生じる疾患   原因としては、先天性無痛覚症、脊髄空洞症、梅毒感染による脊髄後索と後柱細胞の   編成を生じる脊髄癆、糖尿病性神経炎などによって起こる   ステロイド関節注射の乱用によっても同じような病態が生じることがある   先天性の素因のものは小児期に発症するが、   後天性の場合は、40~50歳で発症するものが多い ● 症状   関節の腫脹、関節液貯留、関節の動揺性などが主症状で、疼痛は少ない   X線像では、疼痛にふさわしくない高度の関節破壊を示し、   しばしば関節内遊離体が存在する ● 診断   上記の症状とX線所見   原疾患の鑑別のために、血清や髄液の梅毒反応、脊髄のMRIなどが必要な場合あり ● 治療   装具などを用いた保存療法が原則   装具によっても制御できない不安定性がある場合は関節固定術が行われることもある   人工関節は一般的には禁忌であるが、知覚障害の軽い症例など、   一部の症例には適応があるとされている

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