パーキンソン病
● 概念 中脳黒質と大脳基底核の変性による錐体外路障害 小脳にある黒質の神経細胞が死滅して、ドパミンの量が減少するために 発症するとされている ● 症状 四徴 ①振戦(震え) ②筋固縮(筋肉がこわばる、鉛管歯車現象) ③無動・寡動(動きがゆっくりになる、仮面様顔貌) ④姿勢反射障害・歩行障害(すくみ足・小刻み歩行・突進歩行) *振戦は片方の上肢から発症することが多く、その後、発症した側の 下肢、反対側の上肢、下肢へと進むことが多い ● 備考 治療の中心は薬物療法でL-DOPA(L-ドーパ)が著効 精神症状は一般に伴わない 40~65歳に多い Hoehn-Yahr(ホーン‐ヤール)の重症度分類 ①ステージⅠ 身体の片側にのみ障害 軽微な機能低下 ②ステージⅡ 身体の両側に振戦など 姿勢の変化 平行障害はない ③ステージⅢ 姿勢反射障害の初期徴候 身体機能は軽度から中等度に低下 日常生活で介護を必要としない ④ステージⅣ 重症な機能障害 一部の日常生活で介助を要する ⑤ステージⅤ 臥床状態となる 全面的な介助が必要