肘内障
● 概念 2~4歳に特有の障害で、発生頻度は高い ● 原因 強い引っ張り力に前腕回内力が加わり、輪状靱帯の下を橈骨頭がくぐり抜けて (近位橈尺関節の亜脱臼)生じる *多くは親が手を強く引っ張った時に起こる 肘引っ張り症候群ともいう ● 症状 急に痛みを訴え、上肢を下垂したまま動かなくなる 肘関節外側の運動痛、 ある程度以上の肘屈曲・前腕回外強制で疼痛や不安感があり、上肢を動かせない 局所の腫脹・発赤は認められない *多くは前腕回内位・肘関節軽度屈曲位で来院する ● 備考 年齢、発生機序、前腕回外運動制限などから診断される 自然整復される場合がある ● その他 橈骨頚部骨端線離開と鑑別する必要あり 輪状靱帯が嵌頓した場合は整復不能となることが多い