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離断性骨軟骨炎

● 概念   関節軟骨と軟骨直下の骨組織が、なんらかの原因で部分的に変形壊死に陥り、   関節面から剥離して関節障害を起こす疾患   骨片が完全に離解して脱落すると、関節遊離体となる   離断部位は形態と不安定性に従って、非分離型・分離型・遊離型に分けられる   思春期から青年期(10~20歳代)の男性に多く、膝関節と肘関節が大部分を占める   膝関節では大腿部内顆部、肘関節では上腕骨小頭部に多い   肘関節では、野球をする小学高学年から中学生に起こり、Little Leaguer's elbowと   呼ばれる ● 症状   初発症状は運動痛(非分離型では、かなり運動を行ってから疼痛を感じることも)   離断した骨軟骨片が分離し始めると、関節運動によるひっかかり感や関節面の   不整によるクリックを自覚するようになる   分離または遊離すると、しばしば関節水腫を生じるようになる ● 診断   X線像によって診断できるが、関節造影によって詳細に把握できる   MRIは骨壊死との鑑別に有用   確定診断は、関節鏡によって行う ● 治療   非分離型では、局所安静によって分離部の修復と癒合を期待できる   関節鏡視下に、癒合促進のためにドリリングを行うこともある   分離型で離断した骨軟骨片に不安定性がある場合は、内固定を行う   遊離型で、遊離片を内固定できないと判断された場合は、非加重部から採取した   骨軟骨片を移植する

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