多発性神経線維腫症(フォン・レックリングハウゼン病)
● 概念 神経組織の細胞の育成を障害する疾患であり、 皮膚・神経・骨に特有の病変を呈する 遺伝形式は常染色体優性遺伝であり、 多発性神経線維腫症の約85%はフォン・レッグリングハウゼン病であり、 その頻度は4千人に1人の割合 ● 症状 多発性神経線維腫は一般に思春期以後に目立つ 皮膚の色素斑(カフェオレ斑)は思春期前では直径5mm以上、 思春期後では15mm以上の色素斑を6個以上認める場合に診断意義があるとされる 骨格異常(側彎など) ● 治療 ほとんどが保存療法に反応しない コブCobb角(X線前後像でカーブの上・下端の最大の傾斜を示す二つの椎体がなす角)が 50°以下であっても変形が進む前に手術の適応がある