フォルクマン拘縮
● 概念 前腕部で生じた筋の膨張により筋膜内の圧が以上に高まったことによって起こる 循環障害による阻血性拘縮 放置すると、筋は変性し、繊維性拘縮となり、重篤な障害を後遺する 小児の肘周辺骨折(特に上腕骨顆上骨折)、前腕骨骨折などに合併することが多く、...
ギヨン管症候群
● 概念 豆状骨と有鉤骨鉤の間に短小指屈筋の筋腱性アーチがあり、ギヨン管を形成し、 尺骨神経深枝がこの中を通過しており、この付近で生じる尺骨神経の絞扼神経障害 原因として、ガングリオンが多い ● 症状 ...
肘部管症候群
● 概念 尺骨神経が肘部管で圧迫される絞扼性神経障害 変形性肘関節症、上腕骨外顆骨折後外反肘などが原因 ● 症状 尺骨神経麻痺の低位麻痺に加えて、 高位麻痺ではさらに環・小指のDIP関節の屈曲が不能となり、 手掌・手背尺側の知覚障害も生じる...
静脈瘤
● 概念 皮下の表在静脈が蛇行、拡張し、還流が妨げられたもので、 下肢先天性奇形や動静脈?(ろう)に合併するものや 深部静脈血栓に続発する二次性のものもあるが、 多いのは逆流防止に働く静脈弁の作用不全による一次性のもの ● 症状 ...
深部静脈血栓症
● 概念 血栓症と静脈炎が合併した静脈血栓症ないし血栓性静脈炎は臨床的には 明確な区別ができないので同義に用いられる 表在静脈にも深部静脈にも生じるが、後者は重篤な肺塞栓に発展する可能性があり、 深部静脈血栓症(DVT)と呼ぶことが多い ...
レイノー症候群
● 概念 寒冷や精神的ストレスなどの外的刺激をきっかけに四肢先端の小動脈が発作的に 収縮し、指趾の色調変化を示す可逆的な現象を生じる疾患をさす 分類 ①基礎疾患のないレイノー病(一次性レイノー症候群) ・凝固系以上による血管内性 ...
末梢動脈疾患
● 概念 従来、閉塞性血栓血管炎(TAO)と閉塞性動脈硬化症(ASO)に大別していたが、 近年は四肢の動脈疾患の存在は脳や心臓の粥状硬化進行を反映し、 単に四肢の循環障害とみなすのではなく、全身性の末梢動脈疾患(PAD)と捉えられる ようになった ...