脊髄損傷
● 概念 脊髄が損傷されると、損傷された脊髄髄節の支配領域以下の運動、 感覚麻痺と膀胱直腸が生じる 原因としては、脊髄の脱臼、骨折などが多いが、骨傷を伴わない場合もある 男:女=4:1 近年、脊柱管狭窄を有する高齢者が、比較的外傷で、脊椎の...
進行性筋ジストロフィー
● 概念 進行性に全身の筋の変性をきたす遺伝性疾患 重症型のデュシェンヌ型は代表的なもので伴性劣性遺伝であり、男性にのみ発症 ● 症状 3歳ぐらいで発症し転倒しやすいことで発見され、 呼吸量減少などのため20歳ぐらいまでに死亡 ...
神経性筋委縮症
● 概念 男性に多い ● 症状 眠れないほどの方周囲の激痛が1日~2週間続いた後、運動麻痺と筋委縮を生ずる ● 治療 予後は良好で90%以上が自然治癒する
若年性一側性上肢筋委縮症(平山病)
● 概念 20歳前後の男性に多い 原因は不明であるが脊髄の前角の細胞の減少、変性がみられる 進行は数年で停止する 頚部の前屈で中心部の圧迫が原因という説がある ● 症状 一側上肢に進行性に筋委縮と脱力を生ずるが、 ...
神経性進行性筋委縮症(シャルコー・マリー・トゥース病)
● 概念 5~15歳で発症し男性に多い 常染色体優性または劣性遺伝 ● 症状 腓骨神経の変性が生じ、下垂足、鶏歩跛行を呈する 知覚も低下する 末期には脊髄が侵され、脊椎変形がみられる ● 治療 下肢装具を装着する ...
筋委縮性側索硬化症
● 概念 脊髄の側索(錐体路)や前角細胞および脳幹細胞の変性をきたす 20歳代で発症し進行が早く、2~3年で死亡することもある ● 症状 反射が亢進した四肢の筋肉の麻痺、萎縮をきたす 知覚障害や外眼筋麻痺、膀胱直腸障害はない ...
脊髄癆
● 概念 性病 スピロヘータの感染 梅毒感染後10~15年で発症 ● 症状 知覚の脊髄後根および深部知覚、位置核の通路後索が侵される 腱反射の消失、閉眼で立てない(ロンベルグ徴候) 電撃性の神経痛様疼痛、痛覚脱出をきたす ...
脊髄空洞
● 概念 脊髄灰白質の中心部が強く変化し脊髄中心管が拡大する 下部頚髄から上部胸髄にかけて膨大する 20~30歳代で発症 ● 症状 温痛覚の脱出がみられ、深部覚、二点識別覚がのこる解離性知覚麻痺が特徴 痛覚の消失のため神経病性関節症を合併する...
脊髄性小児麻痺(ポリオ、ハイネ・メジン病)
● 概念 ポリオウィルスの感染により発病し、蚊が媒介する ● 症状 発熱し風邪様症状のあとに、脊髄前角細胞が侵され筋の弛緩性麻痺、萎縮を生じ 腱の反射は消失する 近く脱出はない ● 治療 ...
脳性麻痺
● 概念 出産時の脳の損傷で、進行はせず改善するが、永続麻痺を残す 病院は出産時の仮死分娩が最も多い 親と血液型が合わないため発生する新生児の核黄疸によるものは約10% ● 症状 病型として痙直型、アテト―ゼ型、失調型、強直型とがある ...